2012年4月16日月曜日

外務省: 世界の医療事情 ナイジェリア


2010年10月

1.国名

 ナイジェリア連邦共和国(アブジャ,ラゴス)(国際電話国番号234)

2.公館の住所・電話番号

 休館日:金曜午後、土・日曜日

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 最南部は熱帯モンスーン気候、中央部から北部はサバナ気候に分類されます。

 南部一帯は年間を通じて高温多湿です。 北部に行くにしたがい海抜も上がります。北部でも、標高1200メートルほどの Josでは比較的涼しく湿度もそれほど高くならないのですが、雨季には多くの地域で湿度が高くなります。乾季となる10月末から3月(南部は12月から2月)にかけて、ハマターンHarmattan(又はハルマッタン)と呼ばれる砂漠からの乾燥した砂塵を含んだ貿易風が吹き、街に砂塵を降らせます。0.5~10マイクロメートルときわめて細かい砂塵であるため、眼・呼吸器系の異状が起こりやすくなります。

 人口密集地域(特にLagos)では排気ガス規制を受けない古い車や自動二輪車で渋滞しており、廃棄物の野焼きとともに大気汚染の原因となっています。都市部でも多くは上下水設備が未整備であり、タンクの貯水を使用していることが多く、蛇口から出た水だとしても非加熱での飲用には不適切です。非都市部、貧困地域では、川の水を使用しているところも多いようです。飲水用には、市販のBottled waterを購入してください。

 一般的に手洗い等、衛生概念に乏しいうえに、各種感染症の保菌者も日常的にいますので、外食時には非加熱食、加熱後でも放置時間の長い食物、氷冷物等の飲食は避けた方がよいでしょう。

 医療水準は教育、臨床レベルともに低く、Abuja, Lagos, Ibadanといった都市部でも利用に耐えうる医療機関を探すのは困難です。医療機関受診時は現地通貨で前払い制が原則であり、検査、治療の追加に合わせて支払いを追加していきます。高価な医療機器が導入されている一方、その運用が適切ではなかったり、検査結果の評価が不適切であったりするなど、アンバランスな面が見られます。医療機関や医師によって、設備や医療のレベルや信頼性に大きな差があります。初診時には受付で何科の医師に受診したいかを明確に告げてください。当国での治療が不可能な怪我や病気の場合には欧州や南アフリカ共和国等への緊急医療移送と移送先での入院治療が必要になります。その際には高額(数百万~数千万円)な治療費を要求されますので、渡航前に十分な額の旅行保険に加入しておく ことを勧めます。

 日本における119番のようなシステムはありません。タクシーなどを使って医療機関を直接受診するか、旅行保険会社と契約している医療機関に救急搬送車を依頼するしかありません。

 都市部ではあちこちで薬局pharmacyを見つけることが可能です。ほとんどが欧州からの輸入薬です。日本では医師処方箋が必要となる医薬品でも、多くは処方箋なしで買うことが可能ですが、用法、用量、アレルギー、禁忌などに十分注意を払って使用してください。

 母子保健衛生について参考データを示します。出生1,000に対して、新生児死亡率48(都市部37、非都市部60)、乳児死亡率100(都市部81、非都市部121)、5歳までの死亡率201(都市部153、非都市部243)。医師・看護師・助産師のいずれにも出産介助を受ける率35%(都市部59%、非都市部26%)(2009年発表の2003年データ)

 以下に、様々な病気と注意点などを簡単に紹介いたしますが、「地元の人たちは地べたに寝そべっているから」「地元の人たちは蚊帳を使っていないから」という理由で、油断することの無いようにしてください。彼らはすでにある程度の免疫を獲得していたり、感染後の保菌状態で症状が無いだけだったりするのです。日本で生まれ育った方が、無防備に現地人のまねをするべきではありません。

5.かかり易い病気・怪我

(1)マラリアMalaria

 クロロキン耐性の熱帯熱マラリアchloroquine-resistant falciparum malariaが一年を通して流行しています。AbujaLagosなどの都市部でもよく見られます。マラリアは雌のハマダラカanophelesを介して感染し、治療が遅れると死に至ることがあります。特に妊婦、乳幼児、小児は進行が速いため注意が必要です。感染ハマダラカに刺された後、潜伏期間incubation period(7~28日ぐらい)を経て、急な高熱、頭痛、悪心、嘔吐、下痢、四肢痛などの症状が出現します。放置すると貧血や脳症や腎障害を起こし重症化します。発症から3時間以内に治療を開始することが望ましいとされます。

 予防はとにかく蚊に刺されないようにすることです。DEET含有の虫除けrepellentを濃度に合わせて、適宜使用して下さい。一般に日本の虫除けはDEET含量が低いため、頻繁に塗り直さなければなりません。ハマダラカは夜行性です。夕方から明け方に蚊に刺されないように特に気をつけてください。窓、扉に網戸が完備していないなどの状態で、外部から蚊が進入しやすい場合は、虫除けをしみ込ませた蚊帳treated mosquito netの使用をお勧めします。日本では入手不可能ですが、当地の薬局では6000ナイラ程度で購入が可能です。病院へのアクセスの悪い地域(近くに適切なマラリア検査をしている病院がない)で、野外活動が多くなることが予想される場合には、予防内服の必要性について適切なトラベルクニック外来にご相談ください。予防内服薬によって服用方法が若干異なりますが、多くは流行地域に入る1週間から服用し始め、流行地域を離れてからも4週間の内服が必要です。副反応も皆無ではありませんので、十分余裕を持って相談されるよう勧めます。場合によってはスタンバイ治療(発症したら服用できるように治療薬を本人が持参する方法)を勧められることもあるかもしれません。

 前述のとおり蚊に刺された後から発症までの潜伏期間がありますので、旅行を終えて日本に戻ってから発症することがあります。38度を超える発熱、悪寒戦慄や筋肉痛を伴う発熱、もしくはひどい頭痛を伴う発熱をみた場合にはできるだけ早くマラリア検査の出来る医療機関を受診してください。

(2)鼻咽頭炎nasopharyngitis 気管支炎bronchitis 肺炎pneumonia

 乾季と雨季の変わり目や「ハマターン」と呼ばれるサハラ砂漠からの砂塵の影響で鼻咽頭炎が多く見られます。最初は鼻水やくしゃみ、のどの痛みから始まり、次第に咳が出るようになり痰に膿が混じり(黄色)呼吸器の下部(気管支や肺)の炎症に進展することがあります。多くはアレルギー性、ウイルス性で始まりますが、しばしば細菌による肺炎に発展し、抗生剤による治療が必要となる場合もあります。こうした症状は重症化する前に、ただの風邪として放置せず早めに医療機関に相談されることが重要です。手洗いやうがいを心がけてください。また、気管支喘息の持病のある方は特別な注意が必要です。

(3)アメーバ赤痢amebic dysentery ジアルディア症Giargiasis

 これらは、汚染された水・食事、手により容易に経口感染を起こします。

 アメーバ赤痢は腸管に感染する原虫により発症します。絞られるような腹痛と粘血便(いちごゼリー状)が特徴と言われますが、実際には粘血便を伴わないこともあります。慢性に経過した場合、症状はもっと軽微で気づきにくくなります。しかし腸の壁を侵しますので、そのまま放置しておくと貧血の原因になったり、さらに重篤な病状の原因になる可能性もあります。

 ジアルディア症(ランブル鞭毛虫症Gialdia lamblia)も原虫の一種で、小腸で繁殖し腸壁に張り付き腸の栄養の吸収を妨害します。上腹部痛と血液を伴わない激しい下痢を起こしますが、その後だんだん症状は軽快します。発熱はありません。やはり生水などからの経口感染が多く、川などでの水遊び、プールでの水遊びでも感染します。塩素消毒に抵抗性があるため、プールでも感染がありえますので注意してください。

 いずれも治療はフラジール(metronidazole)という薬を使用する事が一般的ですが、日本では抗トリコモナス薬としてのみ承認されています。この薬を処方された場合には禁酒が必要となりますのでご注意ください。

(4)腸チフスtyphoid fever

 サルモネラの一種であるチフス細菌Salmonela Typhiにより汚染された食事などを介して経口感染で起きます。高熱が特徴ですが、日常的な診療では診断がなかなか難しく気づかれずにいる場合がかなりあり、いわゆる「不明熱」の状態で偶然発見されることがあります。放っておくと腸からの出血や穿孔(穴が開く)、腎不全やショックで重篤な状態になることがあります。自然治癒や不完全治療によって胆嚢へ菌が残り、継続的に便に排菌する感染源となってしまうことがあります。たとえ高級ホテルのレストランの料理人であっても無症状で保菌していることもあり得るため注意が必要です。


どのように多くの時間チェコ共和国からアトランタ、ジョージア州へ

 これらの、消化器症状を起こす病気の診断は時に難しく特別な検査を必要とすることもありますので、下痢や発熱を起こした場合には自己治療に頼らずに早めに医療機関を受診し異常の原因をはっきりさせて、それにあった適切な治療を行うことをおすすめします。

 経口感染の予防には不衛生な食堂などでの生水や生野菜、未調理の食物などの食事の摂取をさけることが大切です。下水で汚染された海水域で採れた海産物も要注意です。御自宅で使用人を雇って料理をさせる場合は基本的衛生知識の教育と手洗いの励行、医療機関で定期的に検査(便検査)を受けさせることを勧めます。

 予防にはワクチンが効果的ですが、日本では認可されていません。輸入ワクチンを扱っている都心のトラベルクリニックあるいは経由地の医療機関での接種が必要となります。

(5)コレラcholera

 コレラはコレラ菌Vibrio choleraeの経口感染によって起こる急性胃腸炎です。症状はコレラ毒素による激しい下痢と嘔吐、それに伴う脱水です。下痢は米のとぎ汁様rice water stoolと言われます。潜伏期間は数時間~5日、通常は1~3日です。激しい脱水のために、水分と電解質の補給が必要となり、中等症以上では点滴治療が必要になります。ナイジェリアでは慢性的に感染者がいますが、雨季には飲水へのコレラ菌の混入が増え、特に感染者が増えます。2010年は大流行し、医療アクセスの悪い地域では特に多くの死亡者が出ました。首都Abujaでも死亡者が出ました。不衛生な食品や生ものを避けてください。

 経口予防接種の効果が認められてきていますが、日本では認可されていません。輸入ワクチンを扱っている都心のトラベルクリニックあるいは経由地(欧州あるいはカナダ)の医療機関での接種が必要です。1週間をあけて2回服用する必要があることと、服用後効果が出るまでに数週間が必要であることから、接種は早めに行う必要があります。なお、高価(100ドル程度)であるため、当国では輸入されておらず、入手不可能です。

(6)エイズHIV/AIDS

 HIV(human immunodeficiency virus)の感染により慢性進行性の免疫不全症を起こす病気です。免疫不全が進行するとある種の病原体が原因の感染症にかかり易くなり、23ある指標疾患のうち1つを発症するとエイズ(AIDS:acquired immunodeficiency syndrome, 後天性免疫不全症候群)を発症したと定義されます。潜伏期間(数ヶ月~数年)を経て発症します。当国での感染率は5~6%、地域によっては20%の高率のところもあると言われていますが、検査自体が一般的ではないため数値は参考程度です。血液、体液を介して感染します。特にセックスワーカーや薬物中毒者や入れ墨のある人はハイリスクグループと言われ、これらの人間との性行為を通じて感染する可能性は一般的な感染率の数字よりかなり高くなります。性行為時のコンドームの使用で感染率が下がるのはよく知られていますが、いかなる方法も完全ではないことに注意しなければなりません。食器や蚊を介して感染することはないといわれています。

 なお、当国でコンドームを入手することは困難です。

(7)ウイルス性肝炎viral hepatitis

 A型肝炎は糞便―経口の経路で伝わるA型肝炎ウイルスにより、潜伏期15-50日で発症します。38℃前後の発熱、食欲不振、全身倦怠感、尿濃染、黄疸などが症状で、3-4週間で回復します。0.5%程度が重症化・劇症化します。

 成人のB型肝炎はB型肝炎ウイルスにより潜伏期1-6ヶ月で発症します。75%は症状のでない不顕性感染で、残りはA型肝炎と同様の症状を起こします。2-3%が重症化・劇症化します。血液感染よりも性行為による感染が増えています。

 C型肝炎はC型肝炎ウイルスにより、潜伏期1-3ヶ月で発症します。輸血や不衛生な医療施設での手術などの外科的処置で感染することがよく知られています。症状は軽症ですが、感染のうち70%が持続感染になり慢性肝疾患に進行します。

 特にB型C型は感染しても症状がない場合や、症状が自然に改善する場合もあり、数年を経てから、肝硬変や肝臓癌に進展することがあります。

 輸血により感染する可能性も高いため、輸血が必要となるような大きな外傷や手術といった事態にならないようにすることが重要です。

 A型とB型に関しては、予防接種により予防が可能です。長期滞在を予定されている方には接種は必須です。基礎免疫をつけるだけでも半年のスケジュールが必要となりますので、長期滞在が決まったら早めに対策を練ってください。

(8)髄膜炎(髄膜炎菌性髄膜炎)meningococcal meningitis

 髄膜炎菌Neisseria meningitidisによる髄膜炎を髄膜炎菌性髄膜炎と言います。高熱、出血斑、関節痛などから始まり、痙攣や意識障害といった神経症状に至ります。髄液、血液から髄膜炎菌を検出することにより診断します。流行性に起きるため流行性髄膜炎epidemic meningitisとも呼ばれます。

 当国の北部から西側国境地域は、髄膜炎ベルトmeningitis beltと呼ばれる世界でも罹患率の高い地域に属しています。その地域には、症状のない保菌者が多数いる可能性があります。2007年には、約3500人の感染者と約300人の死亡者が報告されています。

 くしゃみなどの飛沫を吸い込んでしまうことにより、気道内に菌が侵入して感染し、血液から髄液へと菌が移行します。

 感染発症すれば隔離入院集中治療が必要となりますので、疑わしいときにはICUのある大きな病院を受診してください。

 予防のためにはワクチン接種が必要ですが、日本では認可されていません。輸入ワクチンを扱っている都心のトラベルクリニックか、経由地の医療機関で接種する必要があります。

(9)ポリオ(急性灰白髄炎)poliomyelitis

 ポリオウイルスによるいわゆる小児麻痺ですが、成人にも感染します。感染者の糞便や咽頭分泌物が飛散して経口感染します。1~2週間の潜伏期のあと、かぜのような胃腸症状が出て、嘔吐とともに発熱し、3~5日間の高熱のあと麻痺(特に足)が出ます。多くは感染しても無症状で終わる不顕性感染ですが、脊髄麻痺が症状に出れば症状が永続的に残る可能性が高く注意が必要です。

 小児よりも成人や妊産婦で死亡率が高いとされています。

 便からのウイルスの分離や血清診断により診断を確定しますが、当国での確定診断はかなり限定されます。

 当国は世界でもポリオウイルス野生株が確認されている4国の1つですが、ワクチン由来株も認められています。特に北部や北西部では感染者が多く、WHOや米国CDCが協力して予防接種を行っています。

 長期滞在を予定されている方は、ワクチン接種を検討してください。日本では経口生ワクチンが認められていますが、接種可能な時期や施設が限られています。子供の定期接種時に一緒に受けるられるかどうか地元の自治体などに確認してみてください。

 地元での接種が不可能であれば、不活化注射ワクチンを個人輸入している都心のトラベルクリニックで相談をしてください。幼少時に接種済みでも抗体が無くなっていることがあります。特に日本で1975年から1977年に産まれた方は抗体保有率が低いとされていますので、同時期生まれで長期滞在予定の方は特に接種を勧めます。

(10)蠅蛆症(ようそしょう)myasis

 表皮性の蝿蛆病と傷口の蠅蛆病と皮下の蠅蛆病が代表的です。

 表皮性蠅蛆病では、ハエが戸外に干した衣類などに産卵し、孵化後の初期の幼虫が夜間衣服を通して皮膚を刺入し吸血します。重症にはなりません。

 傷口の蠅蛆病では、放置された傷口や軟膏に蠅が産卵し、成長して傷口から入り込み組織に影響を与えます。傷は清潔な流水で洗浄し、清潔な絆創膏などで保護します。傷ができた場合には、破傷風tetanusにも気をつける必要がありますので、病院を受診してください。

 皮下の蠅蛆病は、地面や湿った衣類やタオルなどに幼虫が寄生して、皮膚から浸入した後、1週間ぐらいで成虫が赤く腫れた皮膚から出てくるものです。

 予防が大切で、戸外に衣類を干さないのが一番効果的です。戸外に干す場合は陽の当たる場所に干して下さい。地面に置かれた洗濯物はハエの卵で汚染されている可能性があります。同様に地面に寝そべるのも感染のもととなります。雨季などで洗濯物が生乾きの状態であればアイロンをかけることで予防が可能です。

(11)狂犬病rabies

 狂犬病ウイルスを持った犬がいますので、野犬には近寄らないように注意してください。狂犬病は犬以外にも猫やコウモリなどの哺乳類にも感染しますので、凶暴な哺乳類には気をつけてください。狂犬病は発症すると致死率100%です。万が一噛まれた場合は、発病予防のワクチンを接種します。地方に長期滞在予定の方や野生動物との接触が予想される方は、事前の予防接種も勧めます。


予防外交とは何か

(12)マンゴーアレルギーmango allergy

 マンゴーはウルシ科の植物であるため、ウルシと同様のアレルギー物質を含んでいます。日本ではなじみが薄いですが、世界的には食物アレルギーの6%を占めるとされています。うるし、銀杏などでアレルギー症状を起こす人は同様にマンゴーでアレルギー症状を起こす可能性があります。ラテックスアレルギーの人にはマンゴーと交叉反応が高いとされていますので、同様にアレルギー反応が起きることがあります。抗原性物質は皮の部分に多いのですが、果肉にも含まれますので、食後に発疹のみならず、口内、咽頭部が腫れることがあります。触れたり食べるときには完熟のものにしてください。

(13)蛇毒venom of fanged snake bite or vipor

 多くの毒蛇の存在が報告されています。藪や草むらに不用意に入り込まないことが重要です。咬まれた場合には、速やかに地元の医療機関を受診してください。致死性の毒蛇の場合には、医療機関にゆく余裕もないままに死亡に至ることもあります。

(14)結核tuberculosis

 結核は依然当国の死亡原因の上位にあります。2007年の統計では、新規感染者約30000人、死亡者245人でした。医療コンプライアンスが悪いことにより未診断、未治療の結核患者も多いと推定されています。BCGも予防法の1つになり得ますが、不十分です。咳をしているなど感染が疑われる人の近くに行かない、あるいは行く必要性のあるときには、N95マスクなどの使用を検討してください。

(15)住血吸虫Schistosomiasis, Bilharzioses

 寄生虫疾患です。川遊びや水浴びなどによって、知らぬ間に皮膚や孔から侵入して感染します。
当国では、泌尿器系に症状を起こすSchistosomiasis heamatobiumが流行しています。ある地域の尿検査で、乳幼児の約70%に感染が確認されたとの学術報告もあります。当国駐在の欧米人で、川遊び後にしばらくして尿症状を発症し診断された方が複数名いました。

 短期滞在中には発症することはないと思いますが、帰国後などの検査で尿潜血陽性や膀胱結石などの尿路系の異常を指摘されたときには、この寄生虫感染を疑う必要があります。

(16)河川盲目症、河川失明症River blindness, Onchocerciasis

 フィラリアの一種である回旋糸状虫Onchocera volvulusがの幼虫が、ブヨblack-fly, gnotに刺されることによって人の皮膚に入り込み、皮膚で幼虫が成虫になり、マイクロフィラリアという幼虫を血液内に産出し続けます。ブヨに刺された後には、かゆみを伴う皮膚炎、皮下結節などを起こします。視力の低下から失明に至ることがあるためこのような病名がついていますが、皮膚症状から数ヶ月から数年経ってから血液を介して眼症状が発症します。したがって、帰国後に眼症状が出現することがありますので、注意が必要です。

 ワクチンや予防薬はないので、ブヨの発生地域を避ける、肌を露出しない、昆虫忌避剤を塗るなどの蚊対策と同様の対策で防ぐしかありません。

 当国では2007年の統計では、約9500人の患者が報告されています。

(17)交通事故

 電力事情が悪いため信号機を作動させていないことが多いうえ交通マナーは劣悪です。

 渋滞地域では歩行中の事故、地方や高速道路では同乗中の交通事故に気をつける必要があります。大外傷に陥ると、輸血や外傷手術などさらに多くの危険が待ち受けています。十分注意をしてください。

(18)その他

(イ)黄熱病yellow fever:この数年は感染者が報告されていません。

(ロ)ペストplague:2007年には6人の感染者が報告されています。

(ハ)アフリカ眠り病sleeping sickness:アフリカトリパノソーマ病African trypanosomiasisとも呼ばれます。2004年に29人の発症が報告されています。ツェツェ蠅tsetse fly, Glossinaに刺されることにより寄生原虫のトリパノソーマが体内に入り発症します。傾眠、錯乱、昼夜逆転の後、昏睡状態になります。治療しなければ死に至ります。農村地帯に行く場合には、蠅に刺されないようにすることが一番の予防法です。

(ニ)百日咳whooping chough, pertussis:2007年には約20000人の発症と約100人の死亡者が報告されています。

(ホ)ギニアウォームGuinea-Worm:2004年に約2000人の症例が報告されています。

(ヘ)麻疹measles:2007年は死亡者が約200人報告されていますが、2010年には感染者および死亡者が急激に増加しています。

(ト)バンクロフト糸状虫症Wuchereria bancrofti:2007年に3726人の患者が報告されています。2010年の学術論文において、Cross River州で897人を検査したうちの15.5%に同虫のマイクロフィラリアが検出されたとの報告があります。発症者はそのうち15%程度ですので、不顕性感染者(感染しているが症状がない人)が多いと推測されます。

(チ)破傷風tetanus:2004年には4000人以上の発症と、約200人の死亡者が報告されています。かすり傷でも破傷風になることがありますので、長期滞在者あるいは野外活動予定者は予防接種を勧めます。特に成年以上の方は若い頃の予防接種の効果がなくなっている可能性が高いので、ブースター接種が必要です。

(リ)ジフテリアdiphtheria:EPIによって予防接種が勧められているものの、2004年には1400人の感染者と16人の死亡者が報告されています。

(ヌ)ラッサ熱Lassa fever:ナイジェリアのLassa村で最初の患者が出たことから、この病名がついています。4大ウイルス性出血熱の1つです。自然宿主はマストミスmastomys natalensis, praomys couchaと呼ばれる野ねずみですが、体液や排泄物や血液を介して、人から人へも感染もします。そのため、ナイジェリアでは1989年と1992年に院内感染による大規模な院内感染で多数の感染者と死亡者が発生しました。特に地方や不衛生な病院では当時と衛生状態に変化がありませんので、今後も大規模な院内感染が起きる可能性があります。2007年から2008年にかけて、AbujaJosの医療機関において院内感染による感染者がでています。2007年では43人の感染者と20人の死亡者が報告されています。

(ル)デング熱Dengue fever:4大ウイルス性出血熱の1つです。日中に活動するヤブ蚊Aedesに刺されて感染します。疫学的な調査がされていないので、データはありませんが、当国を旅行した人が先進国で発症し診断されているケースが散見されるため、感染の危険性が無いとは言えません。

(ヲ)トリインフルエンザavian influenza:2007年にアフリカで最初のトリインフルエンザ患者の発生と死亡者が確認されたのが当国です。鳥は重要なタンパク源であり、街の至る所に放し飼いにされています。郊外には養鶏場もあります。流行時期には常に最新の情報を手に入れるように努力し、流行時期には鳥や感染者の近くに寄らないことが必要です。

(ワ)鉛中毒lead poisoning:北部Zamfara州では、金鉱石から鉛中毒が発生し、400人以上の小児の死亡者が出ています。同地区に滞在予定の場合は、水や鶏肉の摂取は避けるようにしてください。

6.健康上心がける事

(1)なまもの、生水は避けてください。切り売りされた果物も各種感染症保菌者の手指から汚染されている可能性があります。火を通した食物でも時間の経過とともに温度が下がると再び病原体の繁殖を許す状態になります。調理して時間のたった食物には生ものと同様、注意が必要です。電気事情の悪い当国では、氷冷物も病原体の繁殖した状態で氷冷されている可能性がありますので避けたほうが無難です。

(2)洗濯物はなるべく戸外に干さないようにしましょう。

(3)地面に寝そべるのもある種の寄生虫などの感染のもとになります。これには鉤虫や糞線虫などのやっかいな寄生虫も含まれます。またサハラ砂漠以南の熱帯・サバンナ地域の地面にはある種のハエの吸血性の幼虫がおり、寝そべるヒトや動物を刺して痛みなく吸血をします。土に触れた後には必ずその部を洗いましょう。

(4)湖沼や河川での水遊びは住血吸虫症の感染原因になりえます。こうした水域では手足を浸す程度でも危険です。

(5)手洗い、うがいを心がけてください。

(6)屋外でスポーツをする場合は水分補給を心がけ、熱中症に注意しましょう。また、紫外線が強いので日焼け止めや帽子が必要です。

(7)草むら(ゴルフ場でも)にはコブラ等の毒蛇がいますので入らないようにして下さい。

(8)蚊対策を十分に行ってください。日本の虫除けスプレーはDEETの含有量が少ないため、まめに塗り直す必要があります。網戸のないところや屋外で寝る際には、蚊帳を使用してください。出来るだけtreated mosquito netを使用してください。

(9)交通事故などの外傷事故に遭わないように十分気をつけてください。


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(10)胃切除後の方、胃潰瘍や逆流性食道炎にて胃酸を下げる薬を服用中の方は、胃酸による病原体に対するバリアが低下している可能性がありますので、特に飲食物の選択には十分注意を払ってください。

(11)持病をお持ちの方は、万が一のために英語での診療状況説明書を携帯してください。かかりつけの医師に依頼してください。

(12)短期旅行でも、万が一のために旅行保険への加入を勧めます。特に、緊急医療搬送に対しては最大額にかけておくべきです。カード付帯旅行保険のみでは不十分です。

(13)医薬品を薬局で購入する際には、用量、用法、禁忌などに注意し、可能であれば、医師に相談したほうが良いと思います。クレジットカードの無料医療相談あるいはかかりつけの医師に電話するなどが考えられます。また、インドなどからの偽薬も流通し始めているとの情報もありますので、出来るだけ信頼の置ける薬局で適正な価格で購入してください。

(14)各種予防接種、マラリアの予防内服については、滞在期間、地域、ミッションの内容、個人のアクティビティのレベル、治療中の病気、既往歴などによって異なります。余裕を持って都心のトラベルクリニックで相談してください。

7.予防接種(現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF))

(1)赴任者に必要な予防接種(成人、小児)

 黄熱病流行国からの入国に際し黄熱病の予防接種が義務付けられています。日本は流行国ではありませんが、悪天などのフライトの関係などでやむなく流行国を経由してしまうこともありますので、予防接種を受けておいた方が無難です。日本では国立の各地検疫所でのみ接種可能です。生ワクチンであるため、次の別な予防接種まで1ヶ月をあけなければならないため時間的に余裕を持って接種を受けてください。また、抗体獲得まで10日かかるため、接種証明書(イエローカード)も接種後10日後から有効となります。出発間際の接種では間に合いませんのでご注意ください。

 長期滞在の場合に黄熱病予防接種の他に、A型肝炎、B型肝炎、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風混合)、狂犬病、腸チフス、髄膜炎菌(できれば4種混合のACWY)、ポリオの予防接種が必要です。麻疹の抗体価が低い方は、麻疹の予防接種を受けた方が良いと思います。

 上記のうち、腸チフス、髄膜炎菌については、日本の薬事には収載されていないため、医療機関が独自で輸入しているワクチンに頼らざるを得ません。都心のトラベルクリニックで扱っていますので相談してみてください。

 ポリオに関しては、自治体と交渉して自分の子供と一緒に接種を受けることが可能であれば経口生ワクチンの接種は可能ですが、子供の予防接種の無い時期に一般医療機関で経口生ワクチンを受けることは大変困難です。不活化注射ワクチンも日本では薬事に収載されていませんので、輸入ワクチンを扱っている都心のトラベルクリニックに相談してみてください。

 小児期にポリオワクチンの接種を受けていても、抗体が下がっていたり、すべての株に対して抗体が出来ていないことがあります。特に1975年から1977年に日本で産まれた方は抗体獲得率が低いとされていますので、特に接種を勧めます。

(2)小児定期予防接種一覧

小児定期予防接種一覧
ワクチンの種類 対象疾患 対象年齢 接種量 接種回数 最小接種間隔 接種方法及び接種か所
BCG 結核 出生時 0.05ミリリットル 1回 - 皮内、
左上肢
DPT ジフテリア
百日咳
破傷風
生後6週
生後10週
生後14週
1回あたり
0.5ミリリットル
3回 4週 筋注、
大腿外側
ポリオ
(生ワクチン)
ポリオ
(急性灰白髄炎)
出生時
生後6週
生後10週
生後14週
1回 2滴 4回 4週 経口
口内に滴下
麻疹 麻疹 9ヶ月~
11ヶ月
0.5ミリリットル 1回 - 皮下、
左上肢
黄熱病 黄熱病 9ヶ月~
11ヶ月
0.5ミリリットル 1回
(10年ごと)
10年 皮下、
右上肢
B型肝炎 B型肝炎 出生時
生後6週
生後6ヶ月
1回あたり
0.5ミリリットル
3回 - 筋注、
大腿外側
Hib インフルエンザ菌b型 生後6週
生後10週
生後14週
1回あたり
0.5ミリリットル
3回 4週 皮下

 予防接種の時期は生後3ヶ月頃から開始される日本に比べて一般に早く開始され、出産のチャンスをとらえて小児の多くの定期接種が開始されます。ポリオは日本では2回の接種のところを4回行います。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 Abuja, Lagosといった主要都市にあるナイジェリアの現地校、一部のインターナショナル・スクールでは入学時に当国政府の定める小児の定期予防接種(上記)の証明以外、特別の予防接種を要しません。しかしインターナショナル・スクールによってはこれとは別に風疹・急性耳下腺炎の予防接種を必要とするところもあり、MMR(麻疹・風疹・急性耳下腺炎三種混合ワクチン)をあらかじめ接種されておくことをおすすめします。

 特に近年麻疹が大流行しておりますので、麻疹の予防接種を求められるかもしれません。

8.乳児健診

 特に行われていません。

9.病気になった場合(医療機関等)

 日本における119番のような救急医療システムはありません。

 タクシーなどを利用して最寄りの医療機関を早めに受診してください。英語での受診が可能です。受診時の一般的な注意としては、可能であれば前もって電話予約を入れてください。クレジットカードは使用できないものと思ってください。 少なくとも3万ナイラ(日本円で約2万円)程度の現地通貨を持参してください。 前払いしない限り、検査や診察を拒否されることがあります。患者登録時に身分証明書の呈示を求められることも多く、パスポートを忘れずに持参してください。 衛生的に問題がある医療機関が多く、侵襲的な検査や外科治療については、可能であれば国外の信用のおける医療機関での治療を勧めます。 医師はいくつかの病院をかけもちで働いていることが多く、曜日によっては専門医が不在のことがあり� �す。

 ナイジェリア国内で働いている医師の数と、国外で勤務あるいは留学している医師の数が同数と言われています。 優秀な人材が国外に流出しています。 ナイジェリア国内には多くの病院、診療所がありますが、主として外国人が受診したことがある医療機関を記載します。日本語を解するドクターは皆無です。

◎アブジャ

(1) Zankli Medical Center(ザンクリ・メディカル・センター)

住所:Plot 1021, B5, Shehu yar'Adua Way, OPP. Ministry of Works, Utako District

電話:(09)-523-6854, 670-7273~5

概要:診療科目は一般内科、産婦人科、小児科、皮膚科、耳鼻科、眼科、歯科など多岐に渡ります。X線撮影装置、CT、マンモグラフィー、超音波検査装置を備えます。特別室も備えています。マラリア検査は免疫抗原検査でも可能です。併設の薬局とともに24時間体制で救急患者にも対応しています。

(2) St. Francois Medical Centre(サン・フランソワ・メディカル・センター)

住所:Plot 501, Bangui Street, Wuse II, Abuja

電話:(09)-461-8452

概要:ベルギー人経営の医院です。手術室はありません。X線装置は古いですが血液検査の機器は新しく、各種ワクチンも揃っています。入院ベッドは3床あります。

(3) Abuja Clinic(アブジャ・クリニック)

住所:#22 Amazon Street, Maitama, Abuja


電話:(09)-413-7020~6

概要:私立の総合病院で料金は高めです。外交団が多く利用する病院です。デジタルX線装置、CT装置や人工透析の設備(3台)あります。ベッドは37床ですが個室は少なくほとんどが2人部屋です。救急車と搬送車を備え、救急車にはAEDも搭載しています。

(4) National Hospital (ナショナル・ホスピタル)

住所:132 Central Distrikut, Phase2, Garki District

電話:(09)-234-2686-89

概要:国立総合病院。総合病院として歯科も含め一通りの診療科を備え、手術も積極的に行っています。Abuja市内で、唯一ICUを備える病院ですので、Abuja市内で医療搬送が必要となるような最重症の場合には必ず利用することになります。

(5) CRI Mediclinics(CRIメディクリニック)

住所:11 Beira Crescent, Off Adetokunbo Ademora Crescent, Wuse II, Abuja

電話:0802-291-0801 0802-290-3611 0808-274-0000(cell phone

概要:受診しやすい小規模な病院です。検査だけ受けることも可能で、比較的待ち時間が少なくてすみます。マラリアの検査は顕微鏡法と抗原検出キットの2本立てで行ってくれます。血液検査やX線検査が可能です。

・空港クリニック:アブジャ国際空港にはクリニックはありません。

上記5つの病院は全て24時間受診可能です。しかし、夜間は専門医は常駐していません。 小児救急受け入れは不可。(一般に救急医療の概念が乏しい。)

<歯科>

(1) Lagrent Dental Clinic(ラグレント・デンタル・クリニック)

住所:Floor 2, Transcorp Hilton Hotel, 1 Aguiyi Ironsi Street, Maitama, Abuja

電話:(09)-413-1811 内線6817, ファックス:(09)-413-7899

概要:ヒルトンホテル内の歯科医院です。小さな施設ですが設備は新しく清潔感があります。比較的高額です。

診療時間 月曜―金曜 午前9時~午後9時、土曜 午前9時30分~午後5時

(2) Ideal Dental Clinic(アイディーアル・デンタル・クリニック)

住所:Basement shop 1, Ceddi Plaza, Plot 264 Tafawa Balewa Way, Central Area, Abuja

電話:09-4611508、0808-029-8682、07088495218

概要:3人の歯科医師で経営しており、清潔感があります。

○ラゴス

(1) St. Nicholas Hospital(セントニコラスホスピタル)

住所:57 Campbell St.

電話:(01)-260-0070~79

概要:歴史のある病院です。75床の一般内科、外科、産婦人科、小児科の総合病院ですが、小児科は常勤医はいません。夜間は常時2人の医師が勤務し24時間受診可能。CT、超音波、X線検査が受けられます。生体腎移植の手術が行われています。St.Maria Hospitalでの困難例はこの病院に搬送されています。

(2)Kamorass Specialist Clinics(カモラススペシャリストクリニック)

住所:238 Muri Okunola Street, Victoria Island

電話:(01)-261-2799

概要:英国でトレーニングしたドクターとナースが勤務していて、設備も整っています。英国、米国の在外公館館員が利用しています。

(3) Eko Hospital(エコー病院)

住所:1 Mobolaji Bank-Anthony Way, Ikeja

電話:(01)-497-8800~9

概要:空港シェラトンホテルに近接。CTも装備しています。

(4) Reddington Hospital(レディントンホスピタル)

住所:12 Idowu Martins Street, Victoria Island, Lagos

電話:(01)-262-1234, 262-1244, 271-5340~9

概要:2006年3月にThe Heritage Hospital & The Cardiac Center(ヘリテージ病院及び心臓センター)から総合病院となりました。外観と内装はきれいで清潔感があります。常勤は3人で、循環器科、外科、産婦人科、小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科を標榜しています。病室はほとんどが個室でテレビ、エアコン、バス付きです。病院専有の救急車がありますが1回の使用料は1000米ドル以上します。MRI、CT、マンモグラフィなどを備えます。

(5) St. MARIA HOSPITAL(セント・マリア・ホスピタル)

住所:Plot 722A Adetokunbo Ademola Street, Victoria Island, Lagos

電話: (01)-461-7755, 461-7756

概要:ロシア人夫婦(夫が内科医、妻が小児科医)による経営で、1995年末に開院し1996年6月に現在の場所に移転しました。24時間体制で救急車もあります(ドライバー2名が交替で待機)。手術室が1室あり、産婦人科や外科の手術も可能ですが、手術に携わる医師は常勤ではありません。入院施設は2人部屋が5部屋あり、各部屋にトイレ・バスが付いています。各種予防接種も行っています。この病院は小規模ですが邦人の利用が多い病院です(基本的に内科系)。超音波等の医療機器は古めです。

(6)IMC(International Medical Clinic)Lagos

住所:No 10, Plot 296 Ozumba Mbadiwe Avenue (Next to Tribes. Near the GOETHE Institute)

電話:(01)-46-17711, (01)-46-13608, 緊急用:(01)-77-56080

概要:SOSインターナショナル直営クリニックです。長期滞在者の場合にはプリペイドプログラムに加入しなければ受診できません。旅行者の場合には、加入旅行保険によっては同クリニックと契約しており診察を受けられる時があります。

空港クリニック:ラゴス国際空港に旅行客を対象とするクリニックはありません。緊急時には上記(3)のEko Hospitalがもっぱら使用されています。

<歯科>

(1) Schubbs Dental Clinic(スカッブス歯科医院)

住所:Ikoyi office : 22B Milverton Rd Ikoyi (opp. St.Savior's School)

Apapa office : 5 Douala Road, Apapa

電話:Ikoyi office : (01)- 461-5195 / 461-5196 / 472-4513

Apapa office : (01)472-8977 / 7739225 / (cell phone) 0803-334-6366

Dental Emergency consult :0803-322-8553 (cell phone)

概要:清潔感があり、設備も整っています。

10.その他の医療情報入手先(2010年10月現在)

 日本大使館のホームページはありません。

厚生労働省検疫所

米国大使館医療情報

米国CDCによるナイジェリア渡航医療情報

英国によるナイジェリア渡航に関する健康情報

英国高等弁務官事務所医療情報

ナイジェリア保健省

Global Polio Eradication Initiative(ポリオの最新感染状況を知るために)

英語問診票

11.現地語一口メモ

 当国では数々の部族語の他に広く英語が使用されています。医療機関の受診には英語が通用します。 主要言語の英語をご参照下さい。



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