2012年4月11日水曜日

ころころまるしぇ : なかしましほさんのシフォンケーキ★フットボールの応援


この夏にはとてもお世話になりました。
なかしましほさんの「まいにち食べたい "ごはんのような" シフォンケーキの本」

とにかく暑かったヒューストンの夏。
('かった'ではないかも...真夏の40度には負けますが、
11月だというのに今日も30度近く気温が上がっています。もちろん半袖。)
前にも言いましたが、オーブンをなるべく使いたくなく、パン焼きも一週間に一度のペースでしたが、
焼き菓子もほんとに作っていませんでしたね~

暑いとバターを使った焼き菓子をあまり欲しくもなくなることもあったのかもしれません。
そんな中でも、サラダ油で比較的あっさり、ふわふわと口当たりもよいシフォンケーキはよく作りました。

今回はそんなシフォンケーキ、まとめて10種類の記録です。

山桜と甘納豆のシフォン
秋深しというのに、全く季節感のない最初のシフォンでごめんなさい!
夏に日本で桜の花の塩漬けと大納言甘納豆を仕入れて来たので、
大事に冷凍庫で眠らせてあった方のそれぞれを使い切ってしまいたかったのです。

海外では手に入りにくい材料ですので、私にとっては貴重なのと同時に、
とてもおいしくてお気に入りのシフォンなのでトップに持ってきました。

和菓子のような味わい。桜餅を思い出すような。
桜の花の塩漬けはもちろん水につけて塩抜きをするのですが、ほどよく塩気が残っていて、
大納言との甘じょっぱさが効いています。
あっさりしたシフォン生地に良く合います。バターケーキだったらくどくなってしまいそう...

てんさい糖のあっさりした甘さも桜と大納言の味をひきたてているようです。
しほさんのシフォンでは、砂糖類はきび砂糖かてんさい糖を使っています。
どちらも日本スーパーで売っているので助かります。お値段は日本の倍以上するようですが...(痛)

バナナの"どっしり"シフォン
見た目は地味ですが、こちらもお気に入りです。
バナナは一本半とたっぷり使っていて、しっかりバナナの味を感じ、豆乳でまろやかに、
きび砂糖のコクもバナナの風味を引き立てます。

バナナケーキもバナナパンも、とにかくバナナを使ったお菓子には
ハズレがないと言ってもいいほど美味しいのですが、これもその一つ。
しかも、バナナケーキはどっしりもっちり、重たくなってしまうことも多く(そこがおいしかったりもしますが)、
シフォンだともっと軽くて、私はとても好みです。
しほさんは"どっしり"とおっしゃっていますが、どっしりまでは感じません。
シフォンにしてはバナナでしっとり感があるかな~程度。
とても柔らかくて、ほどよいバナナの香りと甘さがおいしいのですよ!

レモンの"しゅわっと"シフォン
シフォンケーキは今まで何十とは焼いていると思いますが、こんなにきれいに型から外れたことはありません!

型離れがよさそうだと、ナイフではなく手はずしを試してみるのですが、
このレモンシフォンはするすると、とりわけ型離れがよかった!

弾力がいつもよりあるのはレモン汁のせいでしょうか? 
果汁も皮のすりおろしも一個分たっぷり入っていますが、酸っぱい~というほどではありません。


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きめが細かく、黄色がきれいで中の見た目もきれいですし、
食べてみるとそれはシュワシュワふわふわで、卵の味をしっかり感じる...
それこそレモンスフレのようなおいしさです!

てんさい糖ですっきりした甘さ、ブルポピーシードも控えめに入っているので、ぷちぷちがちょうどよい感じ。
今回の中で、一番のお気に入りかもしれません。

かぼちゃとくるみのシフォン
これはものすごい膨らみの良さに感動しました。
シフォンはどれも型からあふれるのではないかと心配するほどオーブンの中で膨らむのですが、
ある程度まで膨らんだ後は、焦げ目がつくと共に少しおさまります。
そしてオーブンから出して冷ます間に、少し(一センチ程度?)焼きしぼみもあったりするのですが、
これは冷めても膨らんだそのままって感じでした。

かぼちゃを練りこんだパンでも膨らみがとてもよく、とても柔らかくできたことを思い出します。
蒸したかぼちゃはつぶして混ぜてあるので、黄色がとてもきれいに出ました(本の写真よりも!)
皮も千切りにしていれてあります。
香ばしくローストしたくるみも、20グラムとかなり控えめにしか入っていないので、
かぼちゃの味を邪魔しない程度の食感のアクセントになっています。

これもとってもおいしかった!
って、どのシフォンにも言っていますね(笑) 
だって本当のことですから! 
単に私がシフォンケーキ好き、だからかもしれませんね。

にんじんとココナッツのシフォン(大きいほう手前)
ピンクグレープフルーツのシフォン
家族もシフォン好きなので、作ってもあっという間になくなってしまう。
面倒なので、二個まとめて作ってしまいました。
といっても、材料は少しずつ違うので、'連続して作った'という方が正確ですね。

ニンジンのすりおろしがたっぷり入って、しっとり、じゅわっとした食感。
想像どおりキャロットケーキのような味わいです。
実はココナッツファインはあまり好きではないので、そのシャリ感が私的には少し...
お好きな方にはきっと気に入っていただけると思います。

二個作った疲れか写真の取り方も雑になってしまったのですが、
ピンクグレープフルーツの方は、見た目もピンクのつぶつぶがきれいで、おいしかったのですよ。
実は全て粒をらばらにほぐさなくてはいけなかったので、少し手間ですが、
爽やかな味わいが、夏にぴったりのシフォンでした。

シフォンを焼いていて楽しいのは、何といっても、オーブンでむくむく膨らんでいく様子を見ることです。
ベリーベリーシフォン
本ではドライブルーベリーとクランベリーでしたが、ドライチェリーもあったので、入れてみました。

ドライフルーツの濃縮された味、色止めの効果もあるレモン汁も入って、甘酸っぱさが強い印象。
きめ細かなプレーン生地もおいしくて、これはこれでよいのですが、
私にはドライベリーはバターケーキなどのしっかりした生地の方が合うように思えます。

同じベリーでも↓の方が好みかな~


誰かelsesのテキストメッセージにアクセスする方法
ベリーのマフィンケーキ
見た目はマフィンですが、こちらもシフォン生地。小さく焼いただけ、
マフィンのさっくりとした生地ではなく、きめ細かくあっさりしたシフォン生地そのままの味わいです。
アーモンドプードルも入っていて、コクもあります。

小さく焼くと、膨らみが~とか穴が開いてない~といった心配もいらなく、気楽に焼けるのはいいですね。
それに焼来たてを食べられるのも嬉しい!
シフォンはオーブンから出したらすぐ逆さまにしないとしぼんでしまう...と聞いていましたが、
小さいせいか、全く焼き立てと変わらないままでした。

ベリーでもフレッシュなブルーベリーとラズベリーなので甘酸っぱさも穏やか、
熱でとかかかったベリーが生地にとろ~っとなったところもおいしい~マフィンのようなシフォン!

チョコカステラ
こちらは大きく四角に焼いているからカステラ?
材料も作り方もシフォンと同じようですが、薄力粉の量が1.5倍で最後に入れます。
なのでシフォンよりは少しふわふわ感にかけますが、それでも柔らかく、しっとりしています。
ココアに加えて、下に沈みがちですが、削ったチョコも入っているのでしっかりとチョコの味が楽しめます。
プレーンカステラ
四隅を落とすと、立派にカステラっぽく見えますね~
下の部分が少し目が詰まった感じになってしまいました。メレンゲの建て方がたりなかったかな?

普通のシフォンと違うところがもう一つ、粉は薄力粉ではなく、強力粉使用です。
なので、少しきめが粗めですが、そこもはちみつの香りもまたカステラらしい。

以前、理想のカステラを求めて3種類作ったことがありましたが、
その中の'ためしてガッテン'で紹介されたカステラと似ています。卵別立ての方法なので。
本当のカステラはびっくりするほど砂糖の量が多いのですが、しほさんのシフォン風カステラは甘さ控えめ、
それでいてふんわり柔らかくて、普段のおやつにぴったりです。
もちろんふわふわ好きな家族にも大好評~

今回のシフォンはどれもうち用に作ったので焼きっぱなしのまま、見た目は地味ですが、
しみじみおいしいものばかりです。
しほさんも、'毎日のご飯作りとおなじように、身近で気軽なもの'
とシフォン作りをおっしゃっていますが、共感します。
実際よく、パン代わりに朝ごはんにも登場するシフォン。
本にもまだまだ作っていないシフォンがいっぱい! 
どんなシフォンになるのか、これからも楽しみに作り続けます。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

秋のスポーツと言えば、アメリカでは何といってもフットボール!
タコのジュニアハイでもチームがあって、同じ学校区内10のジュニアハイとの試合が9、10月には毎週。
近くのハイスクールで行われた試合に行ってきました。

どこのハイスクールでもアメフト専用のフィールドが整っているのはアメリカらしいですね。
その奥には、写真でもスコアボードが見えますが、野球専用スタジアム、それとは別にソフトボール専用のもあり、
反対にはテニスコートが10面、サッカーやトラック用もフィールドももちろん。
屋内プールにトレーニングマシンがずらっと並んだアスレチック専用ルームもあるそうです。


どこで質問をするウェブサイトを見つけることができます

タコのジュニアハイは学校のカラーがオレンジと緑という、何だかポンジュースのような派手な色合いですが、
それにしてもたくさんの選手。
いえ、実際はこの倍もいました。
それもこれは最初のCチームの試合で、この後、B、Aと3つの試合があったのです。

AとBは選手数に制限(20数人?)があるのですが、その他大勢はみんなCチームということで、
配られた名簿を見ると、60人はいる?
オフェンスとディフェンスそれぞれのセットがいるので、野球などに比べると人数は多くいるのですが、
一時間の試合で全員が出るチャンスを与えられるのでしょうか・・・

8年生だけでこの人数です。A,B,Cそれぞれ7年生だけのチームもあり、前日はそちらの試合でした。
なので、一学年だけでもフットボールをやっている生徒は100数十人いることになります。
マンモス校なので一学年の男子は約300人強。
二人に一人は参加している??? そんなにたくさん!!

Bチームになりました。ちゃんとハーフタイムにはチアリーダーも踊ってました。
学校のマスコットのクマも登場。
クマって強そうなのかな? 他の学校のマスコットはクーガー、イーグル、コヨーテ、ブルドッグ...
A,Bチームとも勝って、スタンドもますます盛り上がる...と思ったら、帰る人がぞろぞろ。
自分のお子さんの試合が終ると帰ってしまうようです。
一番上手い子のAチームの試合が一番おもしろいのに~
Aチームはユニフォームも違うし、体格も立派。審判やコーチと変わらないではないですか~
ロングパスが通ったり、フィールドゴールも決まって、テレビで見るフットボールの試合と似てる!(笑)

タコはどのチームに...?
いえ、応援といってもタコがフットボールをやっているわけではありません。
とてもそのスピードや迫力についていけません。
でも別に、Cチームだったら普通の子もいるようだし、一度アメフトってどんなものか試してみてみいいのでは~
などとお気楽にフットボールを勧めてみたのですが、体当たりが怖くていやだそうです。タコらしい(笑)

バンドとして応援演奏に参加しなくてはならなかったので、どんな演奏なのかな~と見に行ったのです。
でも今回はオーナーズバンドだけではなく、コンサート、シンフォニックとの合同演奏だったので、
それはすごい人数。200人以上でしょう。
クラリネットはスタンドの一番奥に位置していたので、ここからはとてもどこにいるのか見えませんでした。

ハーフタイムだけの演奏かと思ってたら、試合中も。高校野球の甲子園のように。
試合の状況によって曲目も変わります。
好機にはクイーンの「We Will Rock You」、危ないときには同じクイーンの「地獄で道連れ」(笑)
ジャーニーなどおなじみの曲もあって楽しい~


後で聞くと、こんなにたくさん吹いたことはなく、口がかなり疲れたそうです。
でも久しぶりに6年生で一緒だったクラリネットの友達と会えて、楽しかったそうです。
6年生ではパートごとの授業でしたが、7年生からはオーナーズバンド全体の授業となり、
多くは8年生だし、かなり真剣。
軽口を叩けるような仲間はまだいないよう...
それでもパートごとの練習より、バンドとして全体の演奏を作り上げていく面白さにはまりつつあるようです。
6年生のときは家であまり練習したことがなかったのですが、新しい曲をもらうと、
何だか吹いてみたくなるようで、その時は自らクラリネットを出して来ます。
本当は毎日吹いて欲しい、というか、家での練習がバンドの決まりなので、守って欲しいですよね。

11月の最初の土曜日は、30校の生徒が集まったAll Region Bandのオーデションでした。
まあ受かる多くは8年生なので無理なのですが、オーナーズバンドの生徒は受けに行くのが義務。
バンドといっても課外活動ではなく、授業の一環、成績に関わるので行かないわけにはいきません。
毎日の授業のほかに、毎週火曜日の放課後にも1時間半の練習。
フットボールの応援演奏だって、7時すぎまで拘束。ちょうど野球の試合と重なってしまって、
そちらはあきらめました。
オーディションも土曜日、朝7時集合ですが、クラリネットは人数も多く(約200人)、
終ったのは5時。
補習校もソフトもお休みしなくてはなりませんでした。

オーナーズバンドに(ぎりぎりで)選ばれた時には、ラッキー!と単純に喜んでいましたが、実際大変~
取られる時間もだし、毎週実技のテストもあり、その結果で座る席が変わるのです。
そう、ファーストチェアから最後の12番まで順に並ばされる。厳しい~
全然負けず嫌いではないタコ(笑)なので、順位をあげるために必死で練習するということもなく、
真ん中あたりをうろうろしているようです。

去年も7年生でRegion bandに選ばれた、タコ曰く「先生の吹くのと同じにピロピロ吹いてる~」
というおそろしくお上手な8年生をはじめ、何と4人もオーデションに受かったそうで、
「うちの学校はレベルが高い~」と自分が落ちたのを棚に上げて、勝手に喜んでいました

午前中の予選で落ちなかっただけでも嬉しかったようです。
本選、Region(地区)はやはり無理でしたが、All District(学校区)Bandにはラッキーにも選ばれて、
まあ補欠のようなもので実際にバンドとしての演奏はないのですが、何かもらえるそうなので喜んでいます。

オーデションやコンクールなどがあると練習してくれるし、やはりそれなりに上手くなって行くのはいいのですが、
あまりに競争の面が強くなると、成果が表れなくていやになったり、同じクラリネットの子達と
トゲトゲした雰囲気にならないかな~と心配にもなりますが、
(ぼーっとした)タコにはそんなことは今のところないようです。ほっ。
クリスマスコンサートでは「くるみ割り人形」も演奏するそうで、
「ピロリロちょっと難しいよ~」と楽譜を見せてくれました。

学校で、なかなか充実した音楽教育を受けられるのはありがたいことです。
いつまでも楽しく、バンドを続けてくれるといいな~と願っています。
(高いクラリネットも買わされたことですしね・笑)



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